院長 プロフィール
■院長:五十嵐 眞一(獣医師 獣医学博士)
【所属団体および学会】
横浜市獣医師会、動物臨床医学会、日本獣医循環器学会、日本獣医皮膚科学会、日本比較眼科学会、日本獣医臨床眼科研究会、日本獣医がん研究会、日本小動物歯科研究会、日本獣医東洋医学会、日本臨床医学フォーラム、日本先天異常学会、日本動物病院福祉協会
【所属団体および学会】
横浜市獣医師会、動物臨床医学会、日本獣医循環器学会、日本獣医皮膚科学会、日本比較眼科学会、日本獣医臨床眼科研究会、日本獣医がん研究会、日本小動物歯科研究会、日本獣医東洋医学会、日本臨床医学フォーラム、日本先天異常学会、日本動物病院福祉協会
フィラリア症について
■フィラリア症とは
犬の心臓や肺の血管に寄生する長さ15~25cmの線虫(フィラリア)による感染症です。蚊によって媒介されます。予防処置を講じなければ3年でほぼ100%の犬が感染するという報告もあります。猫やフェレットに寄生することもあります。
■症状
・慢性症の場合
心臓の機能が低下して全身の臓器がうっ血状態になり、肝臓・腎臓・肺などの重要機器が機能不全を引き起こすようになります。具体的には、ゼーゼーした咳、運動を嫌がる、痩せる、貧血、腹水が溜まる、失神するなどの症状を示します。
・急性症の場合
大静脈症候群と呼ばれ、血尿(血色素尿)や呼吸困難・虚脱などの循環不全を主とした激しい症状を示し、何もしないと数日のうちに死に至ることが多く、速やかにフィラリア成虫の摘出手術を受ける必要があります。
犬の心臓や肺の血管に寄生する長さ15~25cmの線虫(フィラリア)による感染症です。蚊によって媒介されます。予防処置を講じなければ3年でほぼ100%の犬が感染するという報告もあります。猫やフェレットに寄生することもあります。
■症状
・慢性症の場合
心臓の機能が低下して全身の臓器がうっ血状態になり、肝臓・腎臓・肺などの重要機器が機能不全を引き起こすようになります。具体的には、ゼーゼーした咳、運動を嫌がる、痩せる、貧血、腹水が溜まる、失神するなどの症状を示します。
・急性症の場合
大静脈症候群と呼ばれ、血尿(血色素尿)や呼吸困難・虚脱などの循環不全を主とした激しい症状を示し、何もしないと数日のうちに死に至ることが多く、速やかにフィラリア成虫の摘出手術を受ける必要があります。
■感染経路
蚊がフィラリアに感染している犬の血を吸うと、ミクロフィラリア(1期子虫)が蚊の体内に入り、2週間で2回脱皮して感染能力を持った3期子虫になります。ただし、気温が14℃以上でなければミクロフィラリアは発育しないと言われています。感染子虫は蚊が犬の血を吸う時に体内に入り込みます。体内に入ると皮下組織や筋肉内を移動し、約2ヶ月で2回脱皮して5期子虫になり、血管に入り、心臓で成虫となって、ミクロフィラリアを生むようになります。
蚊がフィラリアに感染している犬の血を吸うと、ミクロフィラリア(1期子虫)が蚊の体内に入り、2週間で2回脱皮して感染能力を持った3期子虫になります。ただし、気温が14℃以上でなければミクロフィラリアは発育しないと言われています。感染子虫は蚊が犬の血を吸う時に体内に入り込みます。体内に入ると皮下組織や筋肉内を移動し、約2ヶ月で2回脱皮して5期子虫になり、血管に入り、心臓で成虫となって、ミクロフィラリアを生むようになります。
■予防法
予防はフィラリア予防薬を毎月確実に飲むことが一番大切です。
感染子虫が犬の体内に入って、血管に入り込む前に駆虫するのが、予防薬です。予防薬はほぼ2日で体外へ排出されますので、毎月飲むことが必要です。また、感染開始1ヶ月後(5月)から感染終了後1ヶ月(12月)まで飲み続けることが必要です。
予防薬は経口剤(錠剤、チュアブル)や皮膚に滴下するスポットタイプのものがあります。また、お腹の寄生虫やノミの駆除も出来る製品もあります。
投与に際しては当院の獣医師にご相談ください。
予防はフィラリア予防薬を毎月確実に飲むことが一番大切です。
感染子虫が犬の体内に入って、血管に入り込む前に駆虫するのが、予防薬です。予防薬はほぼ2日で体外へ排出されますので、毎月飲むことが必要です。また、感染開始1ヶ月後(5月)から感染終了後1ヶ月(12月)まで飲み続けることが必要です。
予防薬は経口剤(錠剤、チュアブル)や皮膚に滴下するスポットタイプのものがあります。また、お腹の寄生虫やノミの駆除も出来る製品もあります。
投与に際しては当院の獣医師にご相談ください。
ノミ・ダニの寄生
■ノミ・ダニに寄生されると・・・?
ノミの寄生により最も多い症状は痒みと皮膚炎です。ひどい場合はノミがいなくなっても皮膚炎の残ることがあります。また、時々ヒトを吸血することもあります。
また、瓜実条虫(サナダムシ)を媒介したり、ヘモバルトネラ症や猫引っ掻き症を媒介したりします。ダニはノミと同様に激しい痒みを伴い、脱毛や皮膚炎の原因になります。毛包虫(ニキビダニ)はアカルスという皮膚病の原因になります。ミミヒゼンダニは外耳道炎を引き起こします。ヒゼンダニはヒトにも寄生して皮膚炎を起こします。これはペットのヒゼンダニを駆除しないと治りません。
■予防法
予防薬を定期的に投与することにより、防ぐことができます。
予防薬は経口剤や皮膚に滴下するスポットタイプのものがあります。製品により、特性がありますので、投与に際しては当院の獣医師にご相談ください。
ノミの寄生により最も多い症状は痒みと皮膚炎です。ひどい場合はノミがいなくなっても皮膚炎の残ることがあります。また、時々ヒトを吸血することもあります。
また、瓜実条虫(サナダムシ)を媒介したり、ヘモバルトネラ症や猫引っ掻き症を媒介したりします。ダニはノミと同様に激しい痒みを伴い、脱毛や皮膚炎の原因になります。毛包虫(ニキビダニ)はアカルスという皮膚病の原因になります。ミミヒゼンダニは外耳道炎を引き起こします。ヒゼンダニはヒトにも寄生して皮膚炎を起こします。これはペットのヒゼンダニを駆除しないと治りません。
■予防法
予防薬を定期的に投与することにより、防ぐことができます。
予防薬は経口剤や皮膚に滴下するスポットタイプのものがあります。製品により、特性がありますので、投与に際しては当院の獣医師にご相談ください。
不妊手術について
メスのワンちゃんやネコちゃんは卵巣・子宮の病気(卵巣嚢腫、卵巣癌、子宮内膜炎、子宮蓄膿、子宮癌)や乳腺腫瘍の予防のために、オスは前立腺の病気や精巣・肛門周辺の腫瘍の予防のために、子供を産まないのであれば不妊手術をおすすめします。
■メスの不妊手術(避妊手術)について
メスの不妊手術(避妊手術)は卵巣・子宮の病気や乳腺腫瘍の予防以外にも次のようなメリットがあります。
■生理と発情のストレスがなくなります。
生理に伴う処置など、飼い主様の煩わしさが軽減され、散歩の時などにオスが寄り付かなくなります。ネコの場合、発情期の鳴き声が軽減されます。ただし、個体差があり、発情期同様の行為が残る場合もあります。子供のままの容姿と性格が残り、家庭で飼いやすくなるとも言われています。
デメリットとしては肥満になりやすい傾向がある為、肥満予防のために適切な運動と食事管理に気をつける必要があります。
■メスの不妊手術(避妊手術)について
メスの不妊手術(避妊手術)は卵巣・子宮の病気や乳腺腫瘍の予防以外にも次のようなメリットがあります。
■生理と発情のストレスがなくなります。
生理に伴う処置など、飼い主様の煩わしさが軽減され、散歩の時などにオスが寄り付かなくなります。ネコの場合、発情期の鳴き声が軽減されます。ただし、個体差があり、発情期同様の行為が残る場合もあります。子供のままの容姿と性格が残り、家庭で飼いやすくなるとも言われています。
デメリットとしては肥満になりやすい傾向がある為、肥満予防のために適切な運動と食事管理に気をつける必要があります。
■オスの不妊手術(去勢手術)について
オスの不妊手術(去勢手術)のメリットは次の通りです。
1.おしっこを引っかけて歩く、マーキング行動が少なくなります。(個体差があります。)
2.散歩の時に欲情してメスに近づくことはなくなります。
3.性的ストレスから解放されることにより、寿命が延びると言われています。
4.競争的行動、性的攻撃行動が減ります。(個体差があります。)
5.子供のままの容姿と性格が残り、家庭で飼いやすくなるとも言われています。
デメリットはメスと同様に肥満になりやすい傾向があるようです。また、オスらしさがなくなります。
オスの不妊手術(去勢手術)のメリットは次の通りです。
1.おしっこを引っかけて歩く、マーキング行動が少なくなります。(個体差があります。)
2.散歩の時に欲情してメスに近づくことはなくなります。
3.性的ストレスから解放されることにより、寿命が延びると言われています。
4.競争的行動、性的攻撃行動が減ります。(個体差があります。)
5.子供のままの容姿と性格が残り、家庭で飼いやすくなるとも言われています。
デメリットはメスと同様に肥満になりやすい傾向があるようです。また、オスらしさがなくなります。
■手術の時期
避妊手術も去勢手術も、初回発情期(生後6~7ヶ月)が目安です。
犬や猫では、初回発情前に避妊手術を行うと、乳腺腫瘍の発症を高い確率で予防できることがわかっています。
また、初回発情以降でも疾病予防および麻酔リスク軽減の観点から、出来るだけ若い時期に手術することをおすすめします。
避妊手術も去勢手術も、初回発情期(生後6~7ヶ月)が目安です。
犬や猫では、初回発情前に避妊手術を行うと、乳腺腫瘍の発症を高い確率で予防できることがわかっています。
また、初回発情以降でも疾病予防および麻酔リスク軽減の観点から、出来るだけ若い時期に手術することをおすすめします。