完璧でない書 2024.06.28
稀に学生の生徒さんの中で、半紙に一画書いただけで、
気に入らないためゴミ箱に丸めて捨ててします方がおります。
生きている木を切って、その命で紙が出来ていることの有難さを話し、
感謝しながら最後まで紙に書いてあげることを勧めます。
個人的な意見ですが、人間が手書きした字で、真の意味での完璧は有り得ないのかも知れません。
書の最高峰と言われている、蘭亭序でさえ、間違えて訂正した箇所があります。
間違っているのに世界最高峰という事に、救いを感じます。
完璧でなくても一生懸命一途に書いた字は、人の心をとらえる何かが有ります。
書道は奥が深いです。字以外の大切なことも教えてくれます。
書道と出会えたことに感謝します。