マーくんと長谷川投手 2017.06.10
大リーグで活躍しているマーくん。年俸も20億円以上である。
そのマーくんの登板試合で、著名な大リーグ解説者が試合中に
「いちいちピッチングコーチがマウンドに行くのに通訳を同行するな!」
「外国人の投手は言葉を覚えろ!」とテレビ中継で意見して物議をかもしている。
大リーグではマウンドに通訳を同伴するのを認めているから、ルール上は何の問題もない。
しかしながら、マーくんは渡米してからすでに3年も経過している投手だ。
私は、かつてマリナーズでクローザーとして大活躍していた長谷川投手を思い出した。
彼は日本のオリックスのプロ野球投手だったが、早くから大リーグ挑戦の夢を持ち、
オリックス時代から英会話学校にも通い、通訳なしで入団会見を行い大リーグのマウンドに立った。
さらに英語の勉強を続けて、「メジャーリーグで覚えた僕の英語勉強法」(幻冬舎)を
出版するほど英語が堪能になり、1998年には米国永住権も獲得している。
しかもオリックス時代には並の投手だったにもかかわらず、
2003年、大リーグでは35歳にして、マリナーズであの「大魔神」佐々木に代わって大活躍し、
その年の防御率は驚異の1点台であったと記憶している。
オリックス時代に最高140キロだった球速は、大リーグでは149キロに達している。
これは大リーグ入りしてから続けたウエートトレーニングの努力の成果である。
オリックス時代から大リーグでやるという目的をしっかり持ち、英語も勉強して渡米した長谷川投手。
目的意識が高く、飽くなき向上心を持ち続けた長谷川投手は、人間のプロフェッショナルである。