ウサギとカメ 2014.10.07
塾の仕事に従事するようになって既に27年近くが過ぎようとしている。
始めた頃は20台(代?)後半だった私も、
既に50台の半ばに達している。
若い頃には可能だった熱血指導は、今は気力・体力的に出来ないが、
それに代わるもの・能力として「待つこと」が出来るようになった。
こと学力においては、
すぐに最短距離を進むことの出来る要領のよい子も居るが、
ひとつひとつに疑問や道草をはさんでから進んでいく奥ゆかしい子もいる。
どちらが良いとか悪いということはないが、
試験に強いのは圧倒的に前者である。
私自身はというと、
宿題は小学校の頃に一度だけやったことがあるだけという、
怠け者・愚図の代表選手で、
昆虫採集の他はゴロゴロしていて本ばかり読んでいるような子だった。
でも一つだけ良いところがあった。(自分ではそう思っている)
それは今も変わらないが、いつも目標を持っていること。
目標に対する歩みは常に蝸牛のようにslowlyだけれども、
要領も悪いので遠回りだけれど、
歩みをとめることはなく…それだけは長所だと思っている。
生徒たちの中にも、要領がわるくて、
ちっとも結果を出せない子が多くいるけれど、
そんなことを気にしないでほしい。勉強法は一緒に考えていこう。
自分で自分の限界を決めない限りは、つまり歩みを止めない限りは、
君たちが望んでいる自分をきっと実現できるから。
やがて分かる日が来る。
しんどいけど、この過程が生きるってことなんだなって。