宿題はやるべし!! 2014.10.09
小学生の時には、とにかく良く遊んだ。
私の家は小学校に近くて、家の玄関にランドセルを放り込むとすぐ遊びにでかけた。
春にウスバシロチョウ(正式にはウスバアゲハらしい)が現れる頃から、
秋に羽がボロボロになったヒョウモン蝶たちが姿を消す頃まで、
雨の日以外は小学校の裏山で昆虫採集をすることが多かった。
秋が深まると、山の斜面に深く堆積した落ち葉を使って豪快にすべりおちる遊びをした。
冬には本格的にソリ遊びをして、自分のソリ(父親の手作りだったが)を自慢した。
その他にもメンコや隠れんぼ、鬼ごっこや缶蹴り、山に秘密基地を作ったり…
とにかく、ありとあらゆる物を使って真っ暗になるまで友達と遊んだ。
さて。
友達は遊びを終えて帰宅すると、夕飯の前後に学校の宿題をやっていたらしい。
次の日に宿題をやってなくて後ろに立たされたり、先生から無視されるのは、
たいてい私だけか、もう一人くらいだったから。
私は小学校の時に一度だけ宿題をやっていったことがある。
あの時、たった一度、たいそう担任の先生が褒めてくれた。だから鮮明に覚えている。
今、勉強を教える立場になって思うのは、
例えば数学の苦手な生徒の根源には、やはり算数の基礎学力の不足がある。
通分や小数の計算ができない生徒に応用問題を教えるのは難しいのだ。
数学の素質がかなりあるのに、である。
私は小学校の時に身につけるべき基礎学力の多くを、
何年も後になって自分でやる羽目になった。それは非常に苦しかった。
当時、一緒になって遊んでいた仲間たちの現在だが、
学校の理科の先生、内科の医者、大手航空会社の整備マネージャー…
みんなとてもまともな大人になっている。
そして。
「一緒に遊ぼうぜ!」と誘いに行っても、
その都度、教育ママだった母親が出てきて、「うちの◎◎は勉強中だから」と、
いつも勉強をさせられていた友達は、その後、地元の進学校から一流大学に入ったが、
就職することもなく、現在は引きこもりをしている。
学校から出された宿題だけはやるべし!!
そして、小学生の時は自然の中で大いに遊ぶべし!!