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未来設計フリースクール(諏訪市 学習塾 個別授業 進学教室)

センター試験・考 2015.01.18

センター試験・考

センター試験を考える。

現在は国立大学の教育学部に学ぶMくんだが、
センター試験が終わって、すぐに次にように言った。
「先生、センター試験なんですが、たぶん僕はダメだと思います」
「どうして? 難しかったのかな?」
「いいえ、英語で最後5分くらいになって、
マークしたところが途中からズレていることに気がついたんです。
あわてて消して書き直そうとしたんですが、
強く消すと長机が揺れて隣の受験生に迷惑が掛かるから
早く消せなくて・・
結局最後までにマークし直すことが出来ませんでした・・」

何てことだ! 何てことだ・・・。
私は、気落ちした彼をどう慰めていいのか分からなかった。

でも、彼は成長したよなぁ・・・そして教師を目指す資質がある。
こんな生徒を合格にしないで、
いったい誰を教育学部に入れるんだい。

それより以前には、Yくんのケースが・・・。

「先生、僕は大学受験はしません」
「どうして? 君はすごく学問に向いていると思うよ」
「あの・・僕、マークが上手く出来ないんです・・」
「・・練習してもダメかな?」
「はい、どうしてもズレてしまうし早くマークできないんです・・」
彼は泣きそうな顔をしてそう言った。

彼の勉強をはじめて塾でみたとき、
頭の回転の速さと理解力・記憶力の良さにビックリしたものだ。
勉強好きでもある。
だが、その彼には悩みがあった。
せまい解答欄があると、そこから解答がはみ出してしまう。
指がとても太いのと、生まれつきの不器用さがあり、
小さい文字を書くのが非常に苦手で、
小さな解答欄には収まらないのだ。
もちろん、彼の学校の先生方は分かっているから、正解にはなる。

だが。
センター試験のマークシートを読み取る機械には、
彼の個人的な事情など分からない。
彼が他の生徒の2倍も時間をかけて、的確にマークしたと思っても、
それは正解にはならない可能性が大いにある。

そのとき彼の進みたい大学を受けるには、
どうしてもセンター試験を受ける必要があった。
私は彼に例え不利な状況でも受験することを勧めたが、
結局・・彼は受験を取りやめて、別の選択をした。

この国はこのセンター試験なるものを、
いったい、いつまで続けるつもりだろうか。

センター試験の前には、
共通一次試験というマークシートの似た試験があった。
それ以前には、各大学は、
各学部ごとに独自に作った記述式の試験で、
その大学が欲しい人材を、
その大学独自の試験によって合格させていたのだ。
受験生は、遠かろうが近かろうが、
その大学まで行って受験するのだ。

事務的なことから、何万人もの受験生が集中する一部の私立大学なら
ある程度は仕方ないのかも知れないが、
なぜに国立大学がマークシート試験に頼らなければならないのか。
今の大学には、試験を作る能力がないのか?
それとも、記述問題を採点するのが面倒なのか?

「この入試問題は我が大学のオリジナルです。
我が大学の教員が学部ごとに全力で作成したオリジナルです。
試験時間は無制限ですが、
夜中までには答案を作成して提出してください。
この記述問題を解いて、小論文を書いた生徒こそ、
ぜひとも我が大学に入学してください」

そんな大学入試を言い出す大学は出てこないのだろうか。

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店名
未来設計フリースクール(諏訪市 学習塾 個別授業 進学教室)
住所
〒392-0016
長野県諏訪市豊田小川1584-2
営業時間
【通常授業】16:50~22:00くらいです。
※ 長期休暇中や、年度により異なりますので、お問い合わせください。

《 伊那教室のご案内 》
〒399-4501
長野県伊那市西箕輪大萱3900-832
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