時をかける少女 2015.04.20
『時をかける少女』(角川文庫)筒井康隆 著
この本を初めて読んだのは高校生の時だった。
けれども、読む前からストーリーはわかっていた。
この本を原作としてつくられた「タイムトラベラー」という
NHK少年ドラマシリーズのテレビ放送を、
中学生の時に夢中になってみていたからだ。
TVドラマ「タイムトラベラー」は、
放送と同時に、中・高校生を中心にして大人気となり、
後に原作にはない「続・タイムトラベラー」も作られたほどだ。
すっかり「タイムトラベラー」の虜になってしまった中学生の僕が、
家庭でテレビを録画できないあの時代に、
ふたたび主人公の深町一夫(ケン・ソゴル)や芳山和子に会うには、原作をさがして読むしか手立てがなかった。
今ならばネットで調べればすぐに分かるのだろうが、
TV「タイムトラベラー」の原作が「時をかける少女」だとわかり、
本を手にしたときには、もう僕は高校生になっていた。
そして約40年後の今、
僕はこの本をベースにした香りのエッセイを書くことになった。
僕自身は中学の時と何も変わりはしないから、
まるで過去と未来を行き来したような、
そんな楽しい気持ちで原稿を書かせてもらった。
右上は、公益社団法人・日本アロマ環境協会の
機関誌『AEAJ』No.75 Spring 2015(最新号)に
寄稿したものである。
※公益社団法人・日本アロマ環境協会の機関誌『AEAJ』は、
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